リトのADHDブログ

発達障害(ADHD)について当事者の立場から色々書いていきます。

「症状」=「障害」ではない?

おはようございます。

クリスマスも終わり、今年も残すところ

もう一週間を切ってしまいましたね。

 

12月中に自助会への参加ボランティア活動

してみたいと考えていたのですが、母がまだ

精神的に不安定で抑うつの薬を服用しながら

生活してる状態なので、今は見ず知らずの人達より

目の前の母を助ける事に専念しようと思います。

 

さて、今回の記事のテーマは

「症状」と「障害」の意味の違い

これについて考えていこうと思います。

 

ADHDの専門書の中に興味深い記述を見つけました。

「障害」「健常」の境目はどこか。

それは症状が生活の中の重要な部分に支障を及ぼす

レベルとなったところにある。

症状とはADHDという疾患が思考や行動に現れた時で、

障害とは症状が現れた結果として起こる生活の中での悪影響である。

 

もう少し分かりやすく説明しますね。

例えばADHDのせいで決められた時間が守れない

という困り事を抱えてる人がいるとしましょう。

時間が守れない事によって、友達や職場の同僚など

色々な人達に迷惑がかかります。

 

この場合、時間が守れないという行動

「症状」で、時間が守れなかった事によって

周りの人達に迷惑をかけたこと

「障害」になるわけです。

 

極端な話、脳に障害があっても無人島に

一人で住んで特に困る事なく生活を送る事が

出来れば、その人は無人島の中に限っては

「障害者」では無くなるという事になります。

 

僕の知り合いに、自分はADHDかもしれないと

疑っている人がいました。

彼の話を聞いてみると、言われた事を

すぐ忘れてしまったり、同時に二つの事を

考えられなかったりといった症状があり、

おそらく病院に行けばADHDと診断される

だろうという確信があるようでした。

 

ただ彼の家は自営業で家族経営のため、

僕のように症状のせいで周りから怒られて

精神的に追い詰められたりするような事は無く

のびのびと仕事が出来てるので、

自分には診断も薬も必要が無いと言っていました。

 

自分の脳に精神障害があると分かっても、

脳そのものをなんとかする事は出来ません。

でも、症状の重さは変えられずとも

周りの環境を変える事によって

障害の重さはある程度

コントロールする事が出来る

のではないでしょうか?

 

ADHDは個性だと思ってます」

なんて励ましてくれる人達に言いたい。

そんな無責任な事を言うくらいなら

ADHDによって起こる症状を周りに個性だと

思わせる事で障害を減らしていきましょう」

くらい具体的にアドバイスしてくれ!

 

そんな感じで今回の記事は終わりです(笑)

たぶん次回の更新は年明けになると思いますが、

来年も引き続きお付き合いいただければと。

では、良いお年を!!