リトのADHDブログ

発達障害(ADHD)について当事者の立場から色々書いていきます。

障害の重さって誰が決めるの?

おはようございます。

今日は「若者サポートステーション」

行ってきました。

ここは39歳までの若者を対象に、

働く上での悩みや不安を一緒に

解決していきましょうという支援機関です。

厚生労働省が委託している無料の事業で、

全国に170ヵ所以上あるそうです。

 

今日は初回日なので、相談員の方に自分の障害の事や

これまでの仕事の経歴、学生時代の過ごし方などを

一通り説明して終了。

次回から具体的な支援が始まるようなので楽しみです。

 

さて、今回の記事のテーマ

ADHDの症状の重さって

誰が決めるんだろう」

 

これについて考えていこうと思います。

 

今回お世話になった若者サポートステーション

その前にお世話になった役所の自立支援事業も、

障害者手帳を取得している事を伝えると

何故か「等級」を聞かれるんですね。

毎回「3級です」と答えるたびに

頭の中がすごくモヤモヤする。

 

以前、障害者手帳を取得する為に診断書

書いてほしいと神経精神科の先生に伝えたところ

「あなたの症状は軽いから障害者手帳

申請が通るかどうかはギリギリのところですね」

と言われました。

 

先生には仕事や生活での困り事は伝えてきましたが、

普段twitterで呟いてるような具体的なミスの内容や

当事者同士でないと伝わり辛いような心境までは

打ち明けていませんでした。

 

そのせいか、僕の症状はADHDの中でもかなり軽い

捉えられてしまい、就労もオープンではなく

クローズで進めるべきなんじゃないかとまで

言われる始末。

 

冷静に考えれば、月1ペースでただ診察室で

15~20分話し合ってるだけの相手に

普段どれだけ仕事で悔しい思いをしてるかなんて

そう簡単に伝わる訳がないんですよね。

 

結果的に障害者手帳を取得する事は出来ましたが、

おそらく診断書の内容的にも障害年金まで

受給する事は難しいでしょう。

 

じゃあもし僕が始めから障害年金

ADHDの症状についてあらかじめ勉強していて、

診察時にあれも出来ないこれも出来ない

毎日が辛いと伝えていたら・・・?

 

もしかしたら障害者手帳等級も上がり、

障害年金の申請も容易に通るくらいの

診断内容になっていたかもしれません。

 

ADHDかどうかを調べるのって、血液検査をしたり

レントゲンを撮ったりするわけではなく

基本的に本人への問診近親者からの情報だけで

判断するので、ADHDの診断って

実は意外と曖昧なものなんです。

 

そもそもADHDの症状の重さを3つの等級

分ける事自体が僕にはなんだかおかしな事のように

思えて仕方がありません。

 

例えばADHDの症状がひどい人でも

周囲の人達のサポートがあったり

ミスをしても責められずカバーしてもらえるような

環境にいれば、本人の体感的には

「軽い障害」という認識になると思います。

 

逆に症状が本当に軽い人でも、

小さなミス一つ許されず周りから責められたり

怒鳴られたりするような環境にいれば

本人の体感的には

「重い障害」になるわけです。

 

医者は本人からの情報を頼りに診断書

作成しますので、症状の重さが同程度でも

人によって診断結果にかなり差が出る事に

なってしまいます。

 

そう考えると手帳の等級って

本当にアテになるのかも怪しいし、それによって

受けられる支援内容に差が出る

のもおかしな話だなぁと思うのです。

 

そもそも、

「自分の脳に障害があるかもしれない」

気付いて実際に病院を予約して訪れる人って

ADHDに該当する人の何%くらいいるんでしょうね。

そこからさらに通院し続けて手帳も取得して、

その後障害年金の受給まで辿り着ける人って

ほんの一握りの数しかいないんじゃないかと。

 

病院を訪れる時点でみんな少なからず

困り事を抱えて来ている訳だし、そうした人達へ

金銭的な支援が充分に行き届かないのは

とても残念に思います・・・

 

こうした自分で調べないとなかなか分からない情報は

これまでもtwitterの方で発信してきましたが、

もっと多くの当事者が発信する側に立って

これからの人達へ広めていけるネットワーク

作っていけたら良いですね。

 

それでは今回はこの辺で締めさせていただきます。

また次回!