リトのADHDブログ

発達障害(ADHD)について当事者の立場から色々書いていきます。

「成人ADHDの認知行動療法」を読んで

おはようございます。

ブログを開設して2週間が経ちました。

今回で10回目の記事更新です!

 

特に予定の無い日はADHDについて

専門書を読みながら少しずつ勉強してるのですが、

先日ようやく専門書を一冊読み終えました。

 

本のタイトルは記事のタイトルにもある通り

「成人ADHD認知行動療法

です。

 

なんだかすごく難しそうなタイトルに加えて

約200ページという結構なボリューム。

ところが読み始めてみると意外と内容は解りやすく、

それでいて目から鱗な情報がいっぱい載ってる。

 

これはぜひ他の人にもオススメしたい!

でもTwitterだけじゃうまく伝えきれない・・・

というわけで今回の記事のテーマは、

「成人ADHD認知行動療法

についての感想・レビュー

 

こちらについて書いていこうと思います。

 

 

まず始めに、

この本は全6章で構成されています。

 

第1章

・成人のADHDと治療プログラムの開発

 

第2章

・成人におけるADHDの診断評価

 

第3章

・成功するセラピストになる方法

 

第4章

・治療に対する参加者の反応

 

第5章

・個人療法で使用するために

 

第6章

認知行動療法の根拠基盤

 

う~ん・・・

やっぱり各章のタイトルだけ書くと

すごく取っ付き辛い内容に感じてしまいますね。

 

本当は1章から順にレビューしていきたい

ところですが、それだと途中で飽きられて

しまいそうなので割愛(笑)

 

分かりやすく一言で説明すると、この本は

ADHDの取扱い説明書&攻略本」

(※あくまで個人の感想です)

 

この本は、

ざっくりと前半後半2パートに分割出来ます。

 

前半は主にADHD取扱い説明書パートです。

ADHDとはどんな障害か」から

スタートして、実際の症例を紹介しつつ

その他の精神障害との関連性についても

詳しく言及しています。

 

特に僕が面白いと思ったのは、ADHDを治療する

セラピストが当事者とどう向き合うべきかまで

詳しく解説していて、「当事者」「支援者」

双方の立場から勉強する事が出来るという点です。

 

後半は主にADHD攻略本パートです。

この本を読んでいて、僕はこの後半からが

最重要ポイントだと感じました。

 

後半をざっくり説明すると、

前半部分の知識を得た上での実践編です。

 

時間の管理

整理整頓

優先順位決め

計画立て

やり遂げる

 

あぁ~もう何だかこの言葉を聞くだけで

頭が痛くなってきませんか?

 

この本には、ADHDが主に苦手とする

これらの行動を「少しずつ」「確実に」乗り越えて

行く為の実践方法について、かなり細かく

踏み込んだ所まで書いてあります。

 

「やろうと思ってても

なかなか出来ないんだよなぁ・・・」

 

そんな事は著者も承知で、ADHDに悩む僕らが

「やれば出来る」のにどうしてやろうと思っても

「出来ない」のか。

このモヤモヤした自己嫌悪についても、しっかりと

分析した上で解決方法を提示してくれています。

 

この実践編を読んで分かったのは、ADHD

「治す」事は出来ないけど「直す」事は

出来るという事。

 

もちろんその為には

自分の特性に対する正しい知識本人の努力

必要不可欠です。

 

コンサータをいくら増やしても

仕事がうまくいかなかったのは、

自分にはこの2つが欠けていたからだと

読んでいて気付きました。

 

まあこの本を読んだからといって

一発で生活が改善される事は

まず有り得ないと思いますが、

「自分はADHDだから苦手な事は出来なくて当然なんだ」

という考えはガラッと変わるはず。

 

ちなみに価格は2600円で、有隣堂のような

大きい書店で探せば見つかると思います。

amazonでも買えますが、やっぱり直接書店まで

出向いて、数あるADHD関連の本と比較しながら

じっくり考えていただきたいですね。

 

 

これから2冊目の専門書を読み始めます。

また参考になるところがあればTwitterブログ

ご紹介出来ればなぁと。

 

では今回はこの辺で締めたいと思います。

また次回!